養成講座
オトリ鮎を自宅で飼うには


オトリ鮎飼育法

囮鮎の自宅での生かし方に興味ある方が多いようです。
これは私が長年やってまして1992年には既に釣り雑誌上(月刊「釣り東北」別冊アユパート3『自宅でのアユ飼育法』)で公開 したものです。















←こんなセッティングで使用する水は水道水をチオ硫酸ナトリウムで遊離塩素を中和すればいいのです。 水道水中の遊離塩素量は使用末端の家庭の蛇口で0.2PPM以上と定められてますが、不安定な物で、もちろん1PPM以下には違いないがいい加減だそうですので、最低値0.2PPMなんでしょうが、大事を取って0.3PPM〜最大値1PPMとして120ℓを中和するには0.1〜0.6g必要です。普通に使われる粒状(結晶)の1級チオ硫酸ナトリウムは1粒0.1〜0.2gと大きさがバラバラでより純度の高い特級のチオ硫酸ナトリウムは粉末なので1級の場合大きさが不定の為3〜6粒、特級の場合0.6g以下の分量をアバウトに入れれば良いのです。チオが少ないと見ている間に死んでしまいますが、多少多く入ってもエラが痛んでいますが2日ぐらいはオトリとして使うのは大丈夫です。
エアーは毎分6ℓほどで水温は28℃以下に設定して置けば何ら問題は有りません。 あまり低く設定して置くと水温の高い川ですぐ弱り泳ぎません!逆に水温の低い川では高い方から入れても動きが緩慢なだけで大丈夫です。
この120ℓ水槽で水温の低い初期や小河川の小さい鮎なら最大30匹、盛期の運動量の多い大鮎なら、溶存酸素量や酸素消費量から行くと確実に生かすには10匹ぐらいが良いでしょう。90cmの一般的な水槽なら食塩(塩化ナトリウム)を茶碗一杯ぐらい入れておくとヌメリが増して感染症予防効果があると金魚屋さんに聞きました。
もちろんあまりオトリとして使用しない(使わないで済むなら未使用で)傷の浅い背掛り鮎だけを釣りが終わったら選別する事が限定ですが、上手く水槽内で傷が治れば餌無しで2週間は充分囮として使えます。

「注意」山形県は、『県外産おとりアユ持ち込み使用の自粛』ですから山形河川の鮎であれば水槽で飼っている鮎でも囮屋さんの鮎と同じなので問題ないです。
ただし、最近の冷水病等の様々な感染症の懸念から他河川の鮎を持ち込み禁止にしている鮎河川ではオトリ屋さんと何ら変わりないとは思う自前の鮎でも漁協とのトラブル回避のため自粛して釣行河川の規則を守ってください。
感染症防止の為、他県や他河川からの囮鮎持ち込み禁止なんて立札や告知している漁協が自らの河川や養殖池で細菌感染症を発症させてしまい多数の鮎を感染死亡や全滅させてしまった例も珍しくありません。どこにでも起きることですから釣り人だけのせいと言うレベルでは無いですが注意しましょう。

 

 

 
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