サクラマス餌釣り
サクラマス餌釣り

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サクラマス餌釣り



サクラマスのルアーフィッシングを長くやって来ましたが、最近サクラマスの餌釣りが増えてきたように感じる。
2000年代初めぐらいから多摩川山女魚道の細山長司氏などにより啓発され始める人が多くなった。
私も細山氏の米代川ビデオ(DVDではない)を見て小国川などでチャレンジして2度ほどヒットはしたものの専用の竿は結構高価であったこともあり、使用した鮎のコロガシ竿だったり本流竿ではバラシのみであったため、ルアーの方がお手軽と執着することなく忘れていた。

そんな延竿でリール無しだからルアーより釣るのが難しいと餌釣り師が言うサクラマス餌釣りについて、始めたばかりで僭越ながら書かせて頂きますが、少なくともサクラマスのポイントや掛かってからのファイトなどは長年の経験から熟知しているのでヒットはもちろんランディング出来る自信はありました。

サクラマスは餌を喰うのか?

喰う食わない、学説では川に遡上したサクラマスは餌を食わない
とされる意見が多いのですが、口に入れるけど胃に入らないとか、
胃には入っている事はあるが消化しない、腐るだけとか
食事としてのサクラマスの食性は賛否両論あります。

しかし、私はたぶん学者より多くの自然のサクラマスを見て来ているし、
大型サクラマスから小型のグリルスまで銀毛(スモルト)や
疑似銀毛(シュードスモルト)果ては養殖や湖沼型のサクラマスも見て来た結果、
喰うのもいれば死んでも食わないのもいると言う事が分かっています。
要するに簡単に言えば餌を喰うサクラマスは確実にいると言う事!

だからサクラマスは餌で釣れると言う事です。

実例を挙げると
(1)私がスプーンで釣った、小魚を食っていた赤川サクラマス56cm。
サクラマス
サクラマス
「木村氏撮影&コメント:川虫少し食ってるサクラマスはいたけどスズキ見たいに魚丸飲みは珍しい、しかも消化してるし。」

(2)堀口氏がミノーで釣った黒川虫を食っていた九頭竜川サクラマス。
サクラマス
サクラマス
「堀口氏撮影&コメント:サクラマスは、海から川に遡上すると餌を捕らないと言われてます。
ですが、私が釣ったサクラマスはお腹の中には、 クロカワムシが満タン入ってました〜(驚)
大雨の時はクロカワムシルアーでバカ釣れかも〜♪
漁協の人に、なぜ餌釣り禁止なのか? と聞いたら、 釣れ過ぎるからだと、言ってました。」

(3)阪井氏が自作ミノーで足羽川で釣った色んな川虫を食っていたサクラマス60cm。
サクラマス
サクラマス
「阪井氏撮影&コメント:足羽川(九頭竜川の支流)では、川虫で胃袋がいっぱいになるマスが多いです。
今年に限ったわけではありません。」・・・阪井氏の実例

こんな実例を見ても増水で川虫が流れたり目の前に目障りな小魚がいる時とかいろんな条件はあるだろうが、
サクラマスは間違いなく普通に餌を食べるやつがいるのでリアクションバイトだけではなく普通に餌釣りは成立する。

サクラマス胃内容物



更に、高価なサクラマス餌釣竿が無くても安価で良い竿があると教えて頂いたのがこれ
  ↓

サクラマス餌釣竿


サクラマス
商品の小計: ¥ 9,304
配送料および取扱手数料: ¥ 0
注文合計: ¥ 9,304


そんなわけで、延竿でエサ釣りを試すべく大岩魚やサクラマスにリール無しのパワー勝負を挑もうかと思ったけど
手頃な竿が手持ちにないので
安価でも80cm5kgオーバーの鮭ですらねじ伏せるパワ―があると言うダイワ波路超硬7m購入!
万札まで行かず千円札だけで足りるのね(笑)
ローリングトップは手持ち在庫あったので改造。
穂先
80cmの鮭を難なく釣り上げたり40cmニゴイハヤ抜き上げるって尺鮎も上等!!
って余裕だよね!(^^)!
中級河川や大河川でも泳ぎながらの巨鮎友釣りにも使えそうなので鮎でも楽しみです。




仕掛け
esasikake.jpg
鈎は渓流鈎・マス鈎・スーパートラウト・サクラマス鈎などの10号クラス
仕掛けは2号〜4号までのナイロン通しのカミツブシB〜鮎オモリ3号くらい


ikatan.jpgサクラマス
スーパーマーケットで買ったイカそうめんを食紅で染めた短冊(イカタン)と市販の太めのミミズ

ポイント
大物ポイントは言うまでもない瀬尻3角で間違いない。



実釣開始
波路7mに太虫ミミズを3匹房掛けにして瀬尻を流すと早くもグングンとアタリ!!
合わせるとかなりの大物、波路が綺麗なベンディングカーブを描く、
だがローリングも無いし、水中のキラメキが違う、
また2尺の大岩魚か?
一瞬思ったが、波路のパワーにすぐ負けて、アッサリ水面に姿を現したのはこいつ
nigoi60 (1).jpg
nigoi60 (2).jpg
魚もメジャーもぞんざいに曲がっていますが、まっすぐすれば60cm以上あります。
nigoi60 (3).jpg 2尺ニゴイさんは気持ち良くお帰りになりました。


実釣2
ルアーで30分探ってもチェイスもアタリも無いのを確認。
そこで7mの波路超硬に3号ナイロン通しで 食紅染めイカタンとミミズのダブル掛けでヤマワゴム張り錘1号を鈎から40cmの位置につけ底を取りながら流すといきなりヒット!!
70cmぐらいのナマズ君(^_^)/
70namazu.jpg
サクラマスルアータックルでも結構な引きだろうに超硬波路はアッサリ引き寄せ終了。
強い竿だ。
さらに流すと戻りっぽい泣き尺銀毛ヤマメ、これは飛んできた(笑)
esayamame.jpg
その後数回流すとグングングンと重い段のある引きで何物かが掛かる。
残念ながら上流に走ってジャンプ一発で外れたが50cmぐらいのサクラマスだった。
うーん、ルアーでまったく来なくてもこんなに当たりがあるのではチョット本気モードに。
元々渓流餌釣りやテンカラやフライやってたし、
10mの長竿普通に使って大鮎釣りしてるんだから
サクラマスの餌釣りって今までやらないのが不思議なくらいだよな。





実釣3
堰堤下で凄いアタリとローリング!
また大岩魚かはたまた大型サクラかと思いきや
ゴイニ―でした(^O^)
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実釣4
昨日の雨による増水は大したこと無いけど結構笹濁りより濁ってる。

波路7m でミミズの3本掛けでチョットした段差のある堰堤下を釣る。
2Bのオモリで引きずるように流しているとまずはニゴイの30cm。
これはなるべく元のポイントに戻らないように遠ーーーくの流れへ空中リリース(笑)
またニゴイ、これは結構大きいのでボウリングリリース。
さらに立ち込んで左岸寄りの泡の中へ投入、

グングン!

ンッ!
2尺ニゴイか大岩魚か?
えっ!!!
銀色に光ってる、しかも大きい!
大アワセしたらいきなりローリングしながら走り出したが、
慎重にやり取りしながら岸に上げようと右岸の中州にと思ったら
今日は増水していて中州が浅瀬になっていてかえって暴れたらヤバイと思い。
やんわり寄せていたら意外にアッサリ波路のパワーに負けて
目の前まで来てから2〜3度走ったけど
60cmゴイニ―とたいして変わらない感じでランディング完了!

サクラマス

餌釣り初サクラマスは57〜58cmでした、結構簡単に釣れてしまった。
とってもスレンダーなので2kg無いかも知れない。

餌釣り初釣果サクラマスだから リリースするか迷いながらストリンガーにかけてあとでゆっくり撮影しようと
鮎釣りを始めるために持って来ていた囮缶のベルトに掛け
大きな石を上げて岸近くの流れに固定して保存回復を待った。
サクラマス


執念でサクラマスの餌釣り完了!

朝だけ2時間4回の釣行で釣れましたから
ルアーと比べても意外に簡単でした(^_-)

知り合いのルアーマンからはポイント熟知しているアングラーがサクラマスを餌で釣りするなんて卑怯と言われますが、サクラマスの聖地、九頭竜川中部漁業協同組合が餌は釣れ過ぎるから禁止と言うのも納得ですね。でもルアーと比べてフライや餌釣りは道具立てが面倒なのでもうやらないかもしれません(笑)


伝家の宝刀として最後の手段にはするかもしれませんが・・・。



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